徳島県板野郡板野町犬伏
古代・中世の遺構面の下層に、弥生時代後期の水田遺構が確認された。水田遺構には方形の大区画水田と小区画水田があり、池状遺構から放射状の広がりをもって造成されている。小区画水田は1枚10〜30平方メートルほどの面積で、高さ10cm前後の大畦畔と2cm前後の小畦畔によって区画される。各水田への給排水は、池状遺構から地形の高低と小畦畔の低さを利用しての「あぜ超し法」がとられていたと考えられている。
さらに、打製石庖丁や打製石鍬の出土していること、土壌分析によってイネ属の植物珪酸体(けいさんたい)を確認していることなどと考え合わせて、当遺跡で水田耕作が行われていたことが裏付けられた。