徳島県板野郡上板町引野
古墳時代前期の円墳
1991年(平成3年)の高速道路の建設に伴う発掘調査により、弥生終末期の埋葬形態である土器棺墓及び、古墳時代前期の円墳が確認されている。
1号墳は、墳丘約11mの円墳である。主体部として石室が2基確認され、石室内には刳抜式木棺が納められていたと考えられている。副葬品として、1号石室から鉄剣・鉄鏃が、2号石室から鉄剣が出土している。竪穴式石室墓については、墳丘・副葬品等は確認できないが、石室の東部からは壺が出土している。
主体部の構造からみて、十楽寺山古墳群と同時期と考えられる。弥生時代終末期から古墳時代前期にかけての埋葬形態の変換過程がたどることができる墳墓群である。